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BIMMF を使用すべきか、否か、それが問題*…

Seymour Goldstein

最近、曲げ不感マルチモード光ファイバー (BIMMF) をテストコードに使用できない理由についてよく質問されます。問題なのは、BIMMF 以外の光ファイバー(「従来」の光ファイバー)の調達が困難になってきているなか、敷設業者は、状況に応じて既製製品を購入する必要があるとういうことです。さらに、テストコードに BIMMF 以外の光ファイバーの使用を義務付ける IEC テスト規格の変更も要求されています。このことによってもたらされる影響も含め、詳しく見ていきます。

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まず、技術的事実やその他の関連事実を見てみましょう。

  1. フルーク・ネットワークスは、マルチモード・ケーブル試験機器専用のマルチモード・テスト基準コードを提供しています。これらのコードはすべて BIMMF 以外の光ファイバーを使用しています。光ファイバーの供給源に使うには問題はありません。
  2. 他のテスト・ベンダーも、テストコードに BIMMF 以外の光ファイバーのみを使用し、光ファイバーの供給業者については問題ありません。
  3. LED を使用して適切な励振状態を達成するには(エンサークルド・フラックス)、高次モードを除去する必要があります。これは実際には BIMMF 以外の光ファイバーでのみ可能です。
  4. BIMMF は、ガラスを伝搬するリーキーモードによって、開口数とコア径の長さ依存性がある場合があります。このため、敷設済みのケーブルの減衰測定は、BIMMF 以外のランチ・テストコードを使用した場合と異なることがあります。
  5. BIMMF 以外の光ファイバーではニア・フィールドのみが測定されますが、リーキーモードの BIMMF ではファー・フィールドも測定する必要があるため、エンサークルド・フラックスへの準拠を確認することは困難です。つまり、光ファイバーの励振が一定しません。
  6. 特殊な実験装置でニア・フィールドの励振状態を測定できる場合を除き、エンサークルド・フラックスに準拠して設計されたテスト機器に既製の BIMMF や BIMMF 以外の光ケーブルを使用することはできません。

約 8 年前に、50/125 μm の曲げ不感マルチモード光ファイバー(BIMMF)が登場しました。それ以前、大手光ファイバー・ベンダーは BIMMF 以外の光ファイバーを生産していました。この数年間で BIMMF が普及し、一部のベンダーは、BIMMF 以外の光ファイバーの生産を中止しました。BIMMF は、極端な曲げによる配線工事スキルの問題を低減するため、敷設ケーブルには有益ですが、TIA、IEC、ISO/IEC テスト規格に統一性がなくなり、今後の業界の方向性が定まらない状態になっています。マルチモード光ファイバーで適切な励振状態を達成するには(エンサークルド・フラックス)、規格で義務付けられた BIMMF 以外の光ケーブルが必要です。

規格は多くの専門家によって作成されるため、さまざまな立場が考慮されます。テスト規格は、規定された特定の要件に従わなければならないテスト機器ベンダーにとって大きな負担になります。ケーブル配線ベンダー、光ファイバー・ベンダー、テストコード・ベンダーは、規格への準拠を強いるテスト・ベンダーに対応しきれないことがあります。

改定中で変更する可能性のある IEC 61280-4-1 は現在、マルチモード光ファイバー・ケーブル・プラントの減衰測定に使用されるランチ・コード(LSPM - 光源/パワー・メーター、Annex F はエンサークルド・フラックスの要件)について、次のように規定しています。

LSPM で BIMMF または BIMMF 以外の配線をテストする場合、Annex F で定義される励振状態の要件を満たす、BIMMF 以外のランチ・コードを使用するものとします。テストコードの選択は慎重に行う必要があります。最適なテストを行うためには、テスト機器サプライヤーが提供または推奨するテストコードを使用する必要があります。

適切な励振状態を維持するために、テスト機器ベンダーはさまざまな実装方法を用いてきました。そのうちの 1 つは、工場で調整されたマンドレルを外部のテストコードに使用する方法です。もう 1 つは、光源内の励振を調整して、光源のバルクヘッドで励振状態を達成してから、マンドレルを使用せずに、外部のテストコードをバルクヘッドに装着する方法です。ただし、適切な励振を維持するためには、この「モードに透過性のある」テストコードは厳格な光学的/物理的性質を有している必要があります。どのような実装方法を使用した場合でも、BIMMF 以外の光ファイバーが必要です。

既製の BIMMF テストコードを使用してケーブル/光ファイバーをテストした場合、考えられる結果は 2 つです。まず、エンサークルド・フラックスと規格への準拠を示すことは困難なため、認証試験はおそらく承認されません。次に、特に損失バジェットが少ない場合は、エンサークルド・フラックスの励振を使用せずに測定されたリンクの減衰量によって、リンク測定が不合格になる可能性があります。

このため規格委員会は、データ通信業界で BIMMF が多く使用されているにもかかわらず、テスターには BIMMF 以外のテストコードを使用することを義務付けています。

*シェークスピアを引用させてもらいました


 
 
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