完璧な AV システム構築をサポート:メタル配線認証テスターを使った性能保証

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画質が完璧な AV システム

マーク・マリンズ

昨今、ビデオ会議やデジタル・サイネージなどのオーディオ・ビジュアル・システムに対応したケーブル配線システムの展開が求められています。

これらのアプリケーションの多くは、HDBaseT または IP ベースのビデオ伝送を使用しており、技術の進歩により、ビデオ信号と同時に同じケーブルで電力をビデオ・ディスプレイに送信することができるようになりました。これらの AV システムに対応したケーブル配線システムの展開とテストを行う場合には、お客様が期待する完璧な画質を実現するための最良のテスト方法を理解する必要があります。

異なるプロトコル、同じ問題、1 台のテスター

完璧な画質

家電製品および商用向けの接続規格である HDBaseT は、無圧縮の 4K 映像信号、音声、100BaseT イーサネット・データ、電力、制御信号を一般的なカテゴリー・ケーブルで最長 100 メートルまで伝送します。これは、IP ベースのビデオ・システムと似ており、ケーブル配線と接続性についても同じであるように見えますが、この 2 つの規格のプロトコルは異なります。共通のネットワーク・スイッチとルーターを介し、パケット・ベースのイーサネットを使ったデータ・ネットワークを通信する IP ベースのビデオと違い、HDBaseT は基本的にパケット・ベースではありません。HDBaseT は、データ・ネットワークと切り離された HDBaseT 送信機/受信機を使用しますが、

これについて心配する必要はありません。HDBaseT と IP ベースのビデオはいずれも、データ伝送に使用される同じケーブル媒体上で稼働するため、同じ方法を用いて展開でき、同じ性能パラメータが適用されます。したがって、HDBaseT または IP ベースのいずれかのビデオ・システム向けにカテゴリー 6A ケーブルを展開する際、特に、メーカーの保証を受けたい場合はTIA カテゴリー 6A 規格に基づいて認証を行う必要があります。

最長遅延と最短遅延による伝搬遅延時間差の測定

完璧な画質を得るために最も重要となる性能パラメータの 1 つに伝搬遅延時間差があります。伝搬遅延(ナノ秒単位で表記)は、リンクまたはチャネルの一端から送信された信号がもう一端に届くまでの時間です。伝搬遅延時間差とは、4 ペアのツイスト・ペア・ケーブルのペア間の伝搬遅延の差異です。各色が異なるペアで送信される高解像度の RGB ビデオ信号では、遅延時間差が大きすぎると、ビデオ・ディスプレイの画像に乱れが生じます。このため、ケーブル配線業者は、ビデオ・アプリケーションに適した「低遅延時間差」ケーブルを売り込んでいます。

HDBaseT と IP ベースのビデオ・システムのもう 1 つの共通点は、ツイスト・ペア・ケーブルの 4 ペアすべてを使って、高い DC 電力レベルを供給できることです(それぞれパワー・オーバー HDBaseT (POH) とパワー・オーバー・イーサネット (PoE) の用語を使用)。POH では、4 ペアを使って最大 100W の DC 電力と HDBaseT ビデオ信号、PoE では、4 ペアを使って最大 60W(タイプ 3)または 90W(タイプ 4)の DC 電力と IP ベースのビデオ信号を送信できます。これは、一般的な LED ビデオ・ディスプレイを動作させるのに十分な電力レベルであるため、AC 電力使用の必要性を無くします。

一方で、両システムには、温度上昇による挿入損失や、未熟な作業品質または基準以下のケーブル品質に起因する DC 抵抗アンバランスなど、4 ペアすべてを使い大きな DC 電力供給を行なう際に発生する特有の問題もあります。POH または PoE は、信号を送受信するトランスにコモン・モード電圧を印加し、ペアの各導体間で電流を均一に分割することで可能になります。これを実現するには、各導体の DC 抵抗が等しくなければなりません。2 本の導体間の抵抗の差である DC 抵抗アンバランスが大きいと、ビデオ信号に歪みが発生します。したがって、4 ペアすべてを使って電力を供給する場合、複数のペア間の DC 抵抗アンバランスも問題になります。

幸いなことに、 フルーク・ネットワークス DSX ケーブルアナライザー™ シリーズのメタル線ケーブル認証テスターを使用すれば、お客様の AV システムが完璧であるかどうかを確認することができます。伝搬遅延と遅延時間差を含んだ、HDBaseT および IP ベースのビデオ展開に対応したケーブル配線システムの業界規格に基づいた認証ができるだけでなく、DC 抵抗アンバランスをテストすることで、ケーブル配線システムが POH や PoE に対応していることを完璧に確認できます。

AV システムのテストについては、ホワイトペーパー:オーディオ/ビデオ(AV)ケーブル配線の考慮事項をお読みください


 
 
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