Fiber to the Desk (FTTD) アプリケーションのテストと展開|フルーク・ネットワークス

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Fiber to the Desk 向けのスマート・テスト

マーク・マリンズ

これまで Fiber to the Desk (FTTD) アプリケーションは、他の FTTX アプリケーション(「X」は、Fiber to the Home (FTTH)、Fiber to the Premise (FTTP)、Fiber to the Curb (FTTC)、Fiber to the Building (FTTB) など、さまざまな光ファイバー・アクセス・ポイントを示します)と同列に扱われてきました。しかし、屋外配線と見なされるその他のアプリケーションとは異なり、FTTD は屋内アプリケーションであることを認識しておく必要があります。

FTTD が他の FTTX と同列に扱われてきた理由として、屋内 LAN 環境で FTTD の展開があまり普及していなかったこと、最近まで注目されていなかったことが考えられます。しかし、実際には FTTD は特定の環境や状況に適しており、展開時には最良の方法でテストを行う必要があります。

展開の条件

屋内アプリケーションで FTTD を展開することで、以下の要件に対応できます。

  1. セキュリティ – 光ファイバーは、電磁干渉(EMI)や無線周波数干渉(RFI)の影響を受けないため、タップされるリスクが低減されます。また、スプライスを介して光ファイバー・リンクがタップされた場合も簡単に検知できます。このため、セキュリティが非常に重要な行政機関では、多くの場合 FTTD を展開しています。
  2. 帯域幅の向上 – 一般的ではありませんが、一部の特殊アプリケーションでは、メタル線ケーブルでは実現の難しい広い帯域幅が必要とされます(高度な 3D アニメーション、または分析など大容量データを高速伝送する必要のある操作など)。
  3. 長距離 – 規格では、媒体の種類にかかわらず、水平配線のパーマネント・リンクの最長距離を 90 メートルと規定しているため、注意が必要です。しかし実際には、通信室から 90 メートル以上離れた場所に設置されるデバイスに接続するために、光ファイバーは頻繁に使用されています。
Versiv キット・コンフィギュレータ

Versiv をどのように使用しますか?

展開の方法

通常、FTTD アプリケーションの展開は、通信室のファイバー・スイッチを使用して行い、作業領域のフェースプレートに取り付けらたデュプレックス・ファイバー・アダプターまでデュプレックス・ファイバー・ケーブルを配線します。コンピューターやその他の機器にファイバー・ネットワーク・インターフェース・カード(NIC)を装着して、アウトレットに接続するか、または、メディア・コンバーターを使用して光信号から電気信号に変遷し、標準 RJ45 パッチ・コードでコンバーターとデバイスを最終接続します。

帯域幅ではなく、距離やセキュリティの目的を達成するために FTTD が必要な場合は、 1 ギガまたは 10 ギガ・デュプレックス・ファイバー・リンク(OM3 または OM4 マルチモードを使用した 1000BASE-SX や 10GBASE-SR など)が一般的に使用されます。シンプレックス・シングルモード光ファイバー、スプリッターおよび波長分割多重化 (WDM) 技術を使用したパッシブ光ネットワークも、1 ギガおよび 10 ギガ FTTD アプリケーションの形態の 1 つです。これについては今後のブログで取り上げます。

めったにないことですが、稀により高速な 40 ギガ速度が FTTD で必要とされる場合があります。この場合、WDM 技術を使用し、デュプレックス OM3 または OM4 ファイバー・リンクで 40 ギガを実現する BiDi FTTD アプリケーションが使用されることがあります。並列 40 ギガのマルチ光ファイバー MPO 接続は、FTTD アプリケーションには適していません。

テスト方法

FTTD アプリケーションのテスト方法は、データセンターの光ファイバー・リンクのテスト方法とあまり変わりません。実際、リンクの遠端が同じスペース内ではなく、保護されたスペースにあることもあるため、より煩雑なテストになる可能性があります。

FTTD のテストは、CertiFiber Pro などの光損失テスト・セットを使用して、簡単な Tier 1 挿入損失テストを行うことで実施できます。これは、リンクの挿入損失を測定するための最も正確な方法です。OTDR(光パルス試験器)を使用して Tier 2 認証を実行することで、リンクの各コンポーネントの損失を測定できます。チャネル内の最も脆弱なリンクを把握することは、トラブルシューティングを行う上で不可欠であり、将来性能をアップグレードする場合にも役立ちます。Tier 2 の認証は両方向で行う必要があります。OTDR を使用した測定では、正確な値を得るためにはこれが唯一の方法になります。一方向の測定だけでは、コネクターのいずれかの側で光ファイバーの後方散乱係数が異なった場合に、実際よりも高い、または低い損失が測定される可能性があり、時にはマイナスの損失結果になることもあります(これはもちろん、物理的に不可能です)。両方向の結果の平均値を求めることで、より正確な測定が可能になります。

作業領域のアウトレットで
SmartLoop を使用した双方向テスト

FTTD アプリケーションでは、OptiFiber Pro などのテスターがなければ、双方向テストが複雑になる場合があります。OptiFiber Pro は遠端でループを使用するため、OTDR を遠端に動かすことなく、デュプレックス・リンクの 2 本のファイバーを一度にテストできます。これにより、技術者は通信室でテストを実行できます。

SmartLoop は、作業領域のアウトレットがある場所に技術者が入ることができない場合など、高セキュリティの FTTD に適しています。アクセス許可のある人物が、リモート作業領域のアウトレットでループを簡単に接続できます。このような事例については、ここををご覧ください。


 
 
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