ネットワーク・ケーブル・テスター

概要

新しいケーブルを敷設、または既存のケーブルのトラブルシューティングをするかにかかわらず、イーサネット・ネットワーク・ケーブル・テストは重要な役割を果たします。共通のデータコム・ケーブリング用の一般的なネットワーク・テストには、長さ、ワイヤーマップ、減衰、NEXT、DC ループ抵抗、およびリターン・ロスが含まれます。

ネットワークの発展とともに、それをサポートするケーブル・インフラの必要条件も進化します。メタル線または光ファイバー・ケーブル・ネットワークの敷設、試験、トラブルシューティング、および認証の際に、ケーブル敷設技術者に対して、ガイドラインを提供する新しいネットワーク・ケーブル配線規格が次々と作り出されています。それが、10BASE-T、100BASE-TX または 1000BASE-T であろうと、これらの技術を実行するためには、特定の条件が必要であり、潜在的な落とし穴も存在します。10GBASE-T の場合、イーサネット・ケーブル配線とネットワーク・ケーブル試験も最新に保つことが、これまで以上に重要になります。

ネットワーク・ケーブル・テストは、敷設されているケーブルのリンクが、ユーザーが希望するデータ通信をサポートするために必要な伝送能力を備えているかどうかの保証を提供します。

 

このページに記載されていること

 

ネットワーク・ケーブル・テスターの種類

ネットワーク・ケーブル・テスト機器は、特定のフィールド作業に特化したさまざまな機能を盛り込んで設計されています。それらは、価格、性能、およびアプリケーションにより異なります。フィールド・テスト機器の機能は目的に応じて、「認証」、「検証」、「検査」という 3 階層グループのいずれかに分類することができます。詳細は、次の項目 “ケーブル・テストのレベル” を参照ください。テスト・ツール間で重複する機能もありますが、それぞれが固有のテスト要求に応えており、異なるレベルの運用保証を提供しています。他のテスト・ソリューションとして、ケーブル・プラントのトラブルシューティングに使用できるトーンおよびプローブ・キットがあります。 

 

ネットワーク・ケーブル・テストのレベル

ケーブル認証テスター – 業界標準に準拠したケーブル配線システムを保証

認証機器は、業界規格に準拠して 「合格」 や 「不合格」 の情報を提供する唯一のツールです。北米市場では、構内配線の伝送能力を扱う一般的な工業標準化団体は、米国電気通信工業会 (TIA) です。国際市場では、国際標準化機構 (ISO/ IEC) の電気技術委員会が通信ケーブル規格の制定、および維持を行っています。

認定テストのツールは、例えば、カテゴリ 6 やクラス E など、リンクがカテゴリ (TIA) またはクラス (ISO) に準拠しているかどうかを判断します。これら標準は、特定のネットワーク技術に依存しません。このため、これら標準をベースに設計された新たなネットワーク技術が登場しても、敷設されたケーブルをサポートでき、将来も使い続けることができます。ケーブル認証は、新しいケーブル配線に対して保証を行うために、多くの構内配線ケーブルのメーカーが求める最終ステップです。DSX CableAnalyzer™ シリーズは、LAN ネットワーク・インフラの担当者だけでなく、データ通信設置業者からも業界一のネットワーク認証テスターとして高く評価されています。

ケーブル配線検証テスター – 既存のケーブル・リンクが特定のネットワーク速度とテクノロジーをサポートすることができるか(適性)を判断

配線検証テスターは、新しいケーブルの配線は行わないが、動作中のネットワークのトラブルシューティングを行う必要があるネットワーク技術者のニーズを満たします。検証テスターは、既存のケーブル・リンクが、「ファースト・イーサネット」(100BASE-TX)、ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(VoIP)、またはギガビット・イーサネットに対する必要条件をサポートできるかを判断するテストを実行します。さらに、これらのテスト・ツールは、ネットワーク技術者が迅速にネットワーク・プロトコルやアドレス問題からケーブル配線の問題を切り分けるのに役立ちます。LinkIQ ケーブル+ネットワークテスターなどの適性テストツールには、検証テストツールのすべての機能が含まれていますが、ケーブル配線の帯域幅の評価を行い、帯域幅に影響を与える欠陥を識別する点でより強力になっています。検証テスターは、 「認証試験ツール」 で検討される規格により規定された一連のテストを実行しません。

ケーブル検査テスター – ケーブルが正しく接続されることを確認

検査用テスト・ツールは、基本的な導通試験を実行し、配線リンク内の全ワイヤーが適切な終端ポイントに接続されていて、間違って他の導体に接続されていないことを確認します。ツイスト・ペアーの配線上において、適切なペアーのワイヤーを維持することが重要です。優れた検査用テスト・ツールは、ワイヤーのペアリングを確認し、「対分割」のような敷設時の欠陥を検出することもできます。検査用テスト・ツールに、ケーブル・リンクの場所を検索するトーン信号発生機能が備わっていれば、トラブルシューティングに役立つ可能性があります。検査用テスト・ツールには、ケーブルの長さ、あるいは断線や短絡までの距離を測定するために、時間領域反射 (TDR) などの付加的な機能を含んでいる機種もあります。これらのテスト・ツールは、高速データ通信を目的とした、帯域幅や適合性に関するいかなる情報も提供しません。

 

ネットワークケーブルテスターの使用法

LinkIQ ケーブル+ネットワーク・テスターのようなケーブル・テスターは、フルーク・ネットワークスの製品マネージャーの Eric Webb が本ビデオで説明しているとおり、簡単に使用できます。Webbは、どのような設定を使用するかや、ネットワーク・ケーブル・テスターを使用してケーブルのテストを実行し、結果を保存し、結果を LinkWare Liveにアップロードして後日使用できるようにする方法を示しています。

 

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