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Versiv™ へのアップグレードによってコストを削減できる 5 つの理由

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概要

2004 年に発表されたフルーク・ネットワークスの DTX CableAnalyzer™ は、構内のメタルおよびファイバー配線の認証において世界的に非常に人気の高いツールです。これまで数十億ものリンクの認証に使用されています。フルーク・ネットワークスの伝統的な堅牢さと信頼性を備え、いつまでも使いたいと思わせる製品です。しかし、それはコストのかかる計画でもあります。

フルーク・ネットワークスの新しい Versiv ケーブル配線認証システムは、ケーブル試験ジョブのあらゆる段階でコストを削減し、より迅速なシステム承認を実現します。

1.  より迅速なセットアップ

専門家によるテスターのセットアップには時間がかかります。セットアップが間違っていれば、一日の仕事が仕様に従わず、さらに多くの時間が無駄になります。

Versiv の ProjX™ 管理システムを使用することで、セットアップを簡単に確実に行うことができます。ジョブのテスト詳細を一度入力すると、他のジョブのテストが技術者に表示されることはありません。これは、さまざまなジョブでテスターを使用する場合に特に有益です。LinkWare™ Live クラウド・サービスを使えば、オフィスにテスターを持ち帰らなくてもセットアップすることができます。また、Versiv を使えば、DTX の矢印キーで煩わしい操作をすることなく、最新のなスマートフォン・インターフェースで多くのデータを素早く入力することができます。

2. より高速なテスト

DTX のテスト速度は非常に高速です。しかし、Versiv はCat 6A で約 3 倍、光ファイバー損失テストで 4 倍速度が向上します。それだけではありません。

Versiv は DTX にはない機能を備えており、ファイバー・テストを迅速に行えます。Smart Loop™ 機能を使用すると、2 本の光ファイバーの OTDR テストを 1 度に実施でき、テスターをリンクの遠端まで移動させることなく、双方向テストを実施して双方向テスト結果の平均値を即座に得ることができます。4 波長モジュールであるため、マルチモード / シングルモードが混在するジョブでも、他のモジュールを探したり、切り替える必要はありません。また、Versiv は約 1 秒で光ファイバー端面を自動的に評価します(DTX では手動でも評価できません)。

待ち時間があると、迅速に作業を行うことはできません。DTX のバッテリーが完全に消耗した場合、充電までに最大 15 分かかります。Versiv であれば、差し込むだけで、テストを開始できます。

テスターを探すために、時間を無駄にする必要はありません。LinkWare Live は、テスターが最後に同期された場所を追跡します。リンクに障害が発生した場合には、Versiv は問題を簡単に突き止め、迅速に解決できるようにするための次世代の診断機能を提供します。

3. ミスの発生を低減

コールバックは、収益性のある仕事を、収益性のないものに変える恐れがあります。このため、Versiv はミスを回避するよう設計されています。DTX の場合、間違ったリミット値を選択することがありえます。間違えると、すべてのテストをやり直さなければなりません。Versiv の Projx 管理システムでは、技術者は特定のジョブ向けに定義されたテストのみを選択できます。LinkWare Live を使用することで、あらゆるモバイル・デバイスから各ジョブのステータスを追跡し、個々のテストの詳細を確認できます。It will even indicate when unexpected tests are being performed or warn you in advance that calibration is due.1

DTX でのファイバー試験の基準設定は複雑な作業です。設定が間違っていると、その後の測定がすべて無効になり、技術者がそのことに気付かない場合もあります。Versiv では、手順に従ってこの重要なプロセスを完了できるため、間違った設定による「マイナス損失」測定がなくなります。さまざまな方法でエラーの防止や警告が行われるため、「作業のやり直し」がなくなります。

4. より迅速なレポート作成

Versiv は DTX と同じ LinkWare ソフトウェアを使用しているため、レポートの作成を簡単に行えます。しかし、Versiv ではより迅速なレポート作成が可能なため、それに慣れる必要があるかもしれません。テスターやメモリ・カードをオフィスに持ち帰る代わりに、測定結果をVersiv から LinkWare Live クラウド・サービスにアップロードできます。LinkWare Live クラウド・サービスは、すべてのテスターのテスト結果を当該ジョブに自動的に割り当てます。見つからないテストを探す必要はもうありません。Versiv は、DTX より 48 倍もの内蔵ストレージを備え、USB デバイスやクラウド・サービスなどの外部ストレージであれば無制限にテストを保存できます。

5. 将来に対応

Versiv に投資することで、Cat 5~Cat 8 にわたる新たなジョブにいつでも対応できます。Versiv は、DTX ではサポートされていない TCL や抵抗不平衡などの測定をサポートし、同軸、標準および産業用 Ethernet パッチコードの双方向認証に対応しています。10 倍以上も長いシングルモード・ファイバーもテストできます。また、DSX のモジュール設計により、新しいテスターを購入することなく、新機能を追加することができます。

Versiv™ と DTX の比較

  Versiv DTX
より迅速なセットアップ
ProjX 管理システム  
ユーザ・インターフェース スマートフォン ソフトキー
データ入力 タッチスクリーン・キーボード 矢印 / 入力キー
LinkWare Live からテスト・セットアップをダウンロード  
サポートされるラベラー2とのデータ共有  
より高速なテスト
Cat 6 / Class EA Test Time 8 秒 (DSX-8000)、10 秒 (DSX-5000) 22 秒
次世代の銅線診断  
ファイバー損失のテスト時間 3 秒 12 秒
OTDR のテスト時間(1 波長あたり) 2 秒 15 秒
4 波長損失テスト・モジュール  
サマリー画面に両方のファイバーの損失を表示  
自動検知型双方向損失テスト  
双方向テスト結果3の高速平均化機能を統合した双方向 OTDR テスト  
EventMap™ ファイバー診断  
IEC 61300-3-35 準拠の自動ファイバー検査 1 秒  
消耗したバッテリーの待ち時間 待ち時間なし 15 分
LinkWare Live1 と最後に「同期」した場所の追跡  
ミスの発生を低減
LinkWare Live によるスマート・デバイスのプロジェクト・ステータスの追跡  
LinkWare Live 調整アラート  
LinkWare Live キャリブレーション警告1  
Cat 8 2G 準拠シールド導通性テスト  
保存結果を使用した TRC の自動検証  
アニメーションによるファイバー基準値の設定ウィザード  
マイナス損失結果の破棄  

 

  Versiv DTX
より迅速なレポート作成
LinkWare PC ソフトウェアとの互換性有り
内蔵ストレージ (Cat 6A、プロット・データの保存) 12,000結果 250結果
ストレージ・オプション USB:最大 64 GB
LinkWare Live:無制限
SD/MMC:最大 2 GB
LinkWare Live でどこからでも結果をアップロード / 統合  
ファイバー検査レポート  
将来に対応
カテゴリ 8、クラス I/II 認証  
メインフレームなしのメタル・モジュールの校正  
エイリアン・クロストーク対応  
横方向変換損失測定  
抵抗不平衡測定  
双方向パッチコード認証  
ANSI/TIA-568-C.4 準拠の同軸認証  
最大メタル周波数範囲 2000 MHz 600 MHz
認定済 RJ45-to-M12 パッチコード  
最大 OLTS 範囲 (MM / SM) 12 km / 130 km 5 km / 10 km
最大 OTDR 範囲 (MM / SM) 35 km / 130 km 6 km / 20 km
1See supported countries at: www.flukenetworks.com/LinkWareLive/countries
2Visit flukenetworks.com/LabelLink for details.
3SmartLoop™ 特許申請中
4Visit flukenetworks.com/LinkWareLive/compatible-solutions for details.
仕様は変更されることがあります