ネットワーク配線事業者および設置事業者
顧客のために構内配線の設計、敷設、認証を行うネットワーク・ケーブル敷設業者は、現在の市場でチャンスを得ていると同時に大きな課題にも直面しています。いくつかのトレンドは、ネットワーキング、そして組織のネットワークの計画と展開を担当する専門家の役割に大きな影響を与ています。
ネットワーク配線事業者および設置事業者
建設事業者と敷設事業者
カテゴリー 8
カテゴリー 8 ケーブルは、2 GHz 帯で動作する設計になっており、シールド付きケーブルの設置および試験に慣れていない人は、今こそ学び始める良い機会です。カテゴリー 8 システムは、おなじみの RJ45 コネクターを使用するため、敷設業者にとって朗報です。両端に 2 本の機器コード(各 3 メートル)を加えた 24 メートルのパーマネント・リンクを対象としていますが、規格には、異なるゲージの機器コードを考慮したディレーティング係数も含まれる予定です。
当然ながら、このケーブリング・システムを現場で試験する必要があります。そのために、カテゴリー 8 を試験室で測定および試験する方法を定義した ANSI/TIA-1183-1 規格が承認されました。これにより、カテゴリー 8 の現場試験の規格化の道が開かれました。TIA 568 の一連の規格をサポートする現場試験向けの既存の TIA-1152 規格には、2G 現場試験に対応した 1152-A バージョンが追加されました。2G とは、精度レベルのこと、カテゴリー 8 を 2 GHz でテストする必要性があったために、このように名付けられました。
以前のケーブル・カテゴリーの精度レベル(カテゴリー 6 がレベル III、カテゴリー 6A がレベル IIIe)をご存知の場合、なぜ次の精度レベルがレベル IV ではないのか不思議に思うかもしれません。それは、レベル IV と V が、クラス F およびクラス FA ケーブル配線の ISO/IEC 規格内ですでに存在するからです。TIA-1152-A は、2016 年後半に承認されました。
現場テスターの確度レベル | ||
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ケーブ配線規格 | 周波数範囲(MHz) | 確度レベル |
CAT 5e | 100 | レベル II |
CAT 6 | 250 | レベル III |
CAT 6A | 500 | レベル IIIE |
CAT 8 | 2,000 | レベル 2G |
ISO に限定した確度レベル(ISO 61935-1) | ||
クラスF | 600 | レベル IV |
クラスFA | 1000 | レベル V(ドラフト) |
光ファイバー
もう 1 つの傾向は、企業施設内での光ファイバーの使用です。帯域幅の需要が増加し続けているため、多くの組織では要望に応じてファイバーを敷設しています。Global Industry Analysts Inc. (GIA) による光ファイバー・コンポーネント市場に関するレポートでは、ファイバー・コンポーネントの世界的市場は 2017 年までに 420 億ドルに達することが見込まれています。帯域幅の需要の増加とファイバーベース・ブロードバンドに対するニーズへの対応に加え、モバイル・インターネットの堅調な成長やその他の要因により、成長は促進されると報告されています。
多くの組織では 100 ギガビットのファイバー伝送の準備を行っており、これにはマルチファイバー・プッシュオン (MPO) コネクターの使用が含まれています。エンド・ユーザー同様、多くのケーブル敷設事業者にとって MPO は新しいものであるため、浸透するまでには時間がかかると思われます。With MPO, there are more opportunities for errors in connections, because the technology is a lot more complex. Read more about MPO Technology here
また、多くの組織がクラウド・コンピューティング・モデルに移行しているため、建設業者もデータ・センターの設計と構築の方法の変更に直面しています。多くの企業が、私的なクラウド・インフラと公的なクラウド・サービスから成るハイブリッド・クラウド環境に依存することになります。
ベストプラクティス
急速に変化するネットワーク環境に対応する準備をするために、建設業者と敷設事業者は進化する顧客の要件への対応に必要とされる知識と経験を身に付けトレーニングを行う必要があります。
ケーブル・テスト技術者認定トレーニング(CCTT)
敷設業者は、高速ケーブリング・システムの設置および認証において優位性を保つために社員のトレーニングと認定を行う必要があります。フルーク・ネットワークスの 2 日間の Certified Cabling Test Technician™ (CCTT) トレーニングおよび認定プログラムへの投資により、敷設業者のスキルだけでなく、ケーブリング・システムの試験、認証、およびトラブルシューティングにおける、その効果と生産性を向上させます。
フルーク・ネットワークスの CCTT コースは、教室でのトレーニング、実習、試験 / 認定演習の 3 部構成になっています。
オンライン・トレーニング・ビデオ
これらのビデオは、Versiv ファミリーの全製品向けの基本トレーニングを提供します。ビデオでは、製品ごとに次のトピックを取り上げています。
- - 開梱 - 製品の同梱物とその用途
- - テストのセットアップ
- - テストの実施
- - 結果の保存と管理(LinkWare™ PC および LinkWare™ Live を使用)
各ビデオの長さは、約 3~10 分です。全ビデオの総時間は、約 2 時間 20 分です。
ケーブル配線についての
記録ブログ
フルーク・ネットワークスのエキスパートによる記事を通して、テストや規格の世界の最新情報を入手しましょう。
知識ベース
弊社のサポート・エキスパートからのヒントやコツ、そして製品の最新情報を入手して、貴社のフルーク・ネットワークス製品への投資を最大限に活かしましょう。
ソリューションについて
市場の数多くのソリューションは建設業者の役に立ち、敷設事業者は変化を続けるネットワーキングの問題に対応します。
Versiv:フルーク・ネットワークスのケーブル認証システム。
ケーブルの認証は、システムの設計から承認までのプロセスの一部です。このプロセスが迅速に進めば進むほど、より利益性が高まります。しかし、プロセスの進行を遅らせる要素はたくさんあります。たとえば、不適切な範囲でテストを行った、リード技術者が設定やトラブルシューティングを終えるまでの待機時間、不完全な結果などが挙げられます。フルーク・ネットワークスの調査によれば、請負業者の 90% 以上は、セットアップ、テスト、およびレポートに関連する問題に毎月直面しています。これにより、通常の 1,000 件の配線作業の 1 週間分の労力が無駄になります。Versiv は、これら問題を根絶する目的で作られました。ProjX™ システムは、セットアップからシステム承認までの作業要件と進捗状況を管理し、すべての試験が正しく完了していることを確認できるようにします。Taptive™ ユーザー・インターフェースはセットアップを簡素化し、エラーを排除してトラブルシューティングを高速化します。LinkWare Live クラウド・サービスは、プロセス全体をコントロールできるようにします。テスターのセットアップおよび追跡を可能にし、ジョブの最中にどのモバイル端末からでも結果を確認できます。また、複数のジョブサイトにある複数のテスターから結果をアップロードして統合し、業界標準の LinkWare PC でレポートを素早く作成できます。Versiv を使えば、より迅速に問題を取り除いて、システムの受け入れを実現し、使うたびに利益を上げることができます。
フルーク・ネットワークスのもう 1 つの製品である LinkWare PC は、1 つのアプリケーションで複数のテスターから収集したテスト結果データを管理できます。LinkWare は、現場や客先、そしてキャンパスやビルでの、テスト結果の迅速な整理、編集、表示、そして印刷や保存、あるいは保管といった作業に役立ちます。これにより、プロジェクトのセットアップをより簡略化できます。既存の LinkWare データベースにテスト結果を融合し、データ・フィールドまたはパラメーターごとに結果を並べ替え、検索、および整理することができます。LinkWare を利用してコンピューターにアップロードされたデータにより、保存された結果がテスターのメモリーにあるものであることを確実にします。
フルーク・ネットワークスの MultiFiber Pro 光パワー・メーター/光源は、1 回のテストで 12 芯のすべてのトランク光ファイバーのパフォーマンスを検証しテスト時間を約 95% 短縮する、業界初の MPO 光ファイバー・トランク・テスターです。MPO 光ファイバー・トランクは、業界で最も急速に成長している、10 Gbps、40 Gbps、100 Gbps の高速データ・センターのバックボーン配線です。MPO トランクの 12 芯の各光ファイバーを準備してテストするには平均 6.5 分かかりますが、MultiFiber Pro はその時間を約 20 秒短縮します(セットアップの場合 14 秒、テストの場合 6 秒)。1,600 個の MPO トランクを有する平均的なデータ・センターでは、 MultiFiber Pro テスターを使用することにより、建設業者の作業時間を 155 時間以上、経費を 17,000 ドル節減できます(平均労働単価を 55 ドルで仮定)。
フルーク・ネットワークスの OptiFiber Pro OTDR は、企業の光ファイバー・テスト用に一から設計された業界初の OTDR です。OptiFiber Pro は、生産性を高め、ネットワークの信頼性を向上させながら、コストを削減することに重点を置いて設計されています。
業界で唯一、スマートフォン対応インターフェースを備えています。DataCenter OTDR コンフィギュレーションを使用すると、データ・センター・ファイバーの検査時に発生する不確実性とエラーが排除されます。デッド・ゾーンがきわめて短いため、仮想化されたデータ・センターで光ファイバーのパッチコード接続間のテストが可能です。
関連リソース
フルーク・ネットワークは顧客の問題解決を支援する多くのリソースをご用意しています(『Guide to Contract Installers and Installation(請負敷設事業者および敷設のガイド)』)。簡単な登録が必要なものもあります。他のトピックについては、ウェブキャスト、ホワイトペーパー、およびアプリケーション・ノートの詳しいリストをご覧ください。
LinkWare™ Live - メタル/光ファイバー・ケーブル試験および認証管理サービス
LinkWare Live は、Versiv ユーザーがいつでも、どこでも、誰とでも、あらゆるデバイスで認証ジョブを管理できるクラウドベース・サービスです。
FI-7000 FiberInspector™ Pro
光ファイバー検査スコープの FI-7000 FiberInspector Pro を使用すると、光ファイバー・コネクターの端面を 1 秒で点検および認証できるため、測定や敷設作業を最初から正しく行うことができます。自動合否判定機能によって当て推量による判断が光ファイバー検査から排除されるため、誰でも光ファイバーの専門家と同じ技量で作業する事ができます。
OptiFiber® Pro OTDR
フルーク・ネットワークスの OptiFiber® Pro シリーズ OTDR を使用することで、経験の有無に関わらず、誰でも迅速に作業を完了できます。データ・センター、PON、屋外設備などのアプリケーションに対応した自動トレース解析および自動設定。高度な機能には、エキスパート手動モード、ピンチ/ズームによる詳細なトレース解析、双方向テストの SmartLoop などが含まれます。Versiv のメタル線および光ファイバー損失テスト/認証モジュールをサポート。
CertiFiber® Pro 光損失測定試験セット
CertiFiber Pro 光損失測定試験セットは、光ファイバー・ケーブルのテスターです。規格に基づいた光ファイバー・テストを高速に実施し、認証試験の効率を向上させます。Taptive ユーザー・インターフェースはセットアップを簡素化し、エラーを排除してトラブルシューティングを迅速化します。基準値の設定ウィザードは、正しい基準設定を確認し、マイナス損失のエラーをなくします。将来に備えた Versiv プラットフォームに装着された CertiFiber Pro 光損失試験セット(OLTS)は、OptiFiber Pro モジュールと組み合わせることで Tier 1(ベーシック)/Tier 2(拡張)の統合試験とレポートを提供します。
DSX CableAnalyzer™ シリーズ
DSX CableAnalyzer シリーズのメタル配線認証ツールを使用することで、最大 40 ギガビットのイーサネット展開を対象としたツイスト・ペアー・ケーブルのテストや認証を行えます。Cat 5e、6、6A、8、またはクラス FA および I/II の仕様など、すべての配線システムに対応しています。ケーブルの認証は、システムの設計から承認までのプロセスの一部です。
Open DeviceNet Vendors Association
世界の主要なオートメーション企業から構成される、国際的な団体。ODVA の使命は、産業用オートメーションにおけるオープンで相互運用可能な情報および通信技術を推進することです。
ケーブル・テスト技術者認定 Technician™ (CCTT) コース
高速ケーブリング・システムの設置および認証に優位性を保つためには、現在の従業員のトレーニングと認定が不可欠です。フルーク・ネットワークスの Certified Cabling Test Technician™ (CCTT) トレーニングおよび認定プログラム(2 日)への投資により、敷設事業者のスキルだけでなく、ケーブリング・システムに関する検査、認証、トラブルシューティングにおける、その効果と生産性を向上させます。
メタル線テスト・ベストプラクティス ポケット・ガイド
メタル線テスト・ベスト・プラクティス・ガイドは、構内配線システムに関する重要な情報をお使いのスマートフォンやタブレットで持ち運べるようになっています。
ポスター:ツイスト・ペアー銅線の認証テスト方法
壁用ポスターには、シールド付き Cat 5e、Cat 6、および Cat 6A メタル線パーマネント・リンくのケーブル・テスト規格、パッチ・コードおよびチャネルの認証テスト方法を概説しています。また、各テストの用途の概要、方法を説明する詳細な図解、そして認証を正確に実施するために必要なテスターも記載しています。
10 の愚かな間違い
ネットワーク・ケーブル配線プラントの敷設、試験、認証を行う人であれば誰でも、標準性能パラメータを満たすこと、アプリケーションを確実にサポートすることの重要性を理解していますが、どんなに優秀な人であっても、収益や顧客満足度に悪影響を及ぼすような失敗をすることがあります。
最適化された高出力 PoE ケーブル配線システムの設計およびフィールド試験時の検討事項
パワー・オーバー・イーサネット(PoE)が、エンドポイントに電力とデータを同時に送る望ましい方法となりつつある現在、テクノロジー会社は企業組織および消費者に役立つより電力効率の良い PoE システムを販売し始めています。
SYSTIMAX® 高速移行ソリューションのためのテスト戦略
SYSTIMAX 計算機は、SYSTIMAX 低損失および超低損失システムの総リンク損失パフォーマンスを正確に計算します。フルーク・ネットワークスの Versiv に SYSTIMAX リンク損失計算機を組み込むことで、シングルモードおよびマルチモード・ファイバー・システムのパフォーマンスの保証認証を自動化できます。
ケーブルの認定がこれまでより重要である 6 つの理由
経済混乱によって、IT 部門で使用されているサービスの価値が注目されるようになっています。その中でも、企業ネットワーク・インフラの展開と維持に使用されるサービスが特に注目されています。インフラには、メタル線およびファイバー・ケーブルが含まれます。インフラはネットワークの基盤と言えます。本書では、ケーブル認証によって得られる特定の利益や、ネットワーク・オーナーが得る利益の量について特定します。
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