データ・シート
FI-7000 FiberInspector™ Pro
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概要
光ファイバー・ネットワーク障害の約 85% が端面の汚れが原因です。端面やコネクターの検査やクリーニングは目新しいことではありませんが、その重要性は高まっており、それらは、バジェット(損失余裕)に影響をおよぼすデータ・レートの増大に直接結びついています。
フルーク・ネットワークスの FI-7000 FiberInspector Pro を使用すると、端面を 2 秒で点検および認証ができるため、作業を最初から正しく行うことができます。自動合否判定機能によって当て推量による判断が光ファイバー検査から排除されるため、誰でも光ファイバーの専門家と同じ技量で作業する事ができます。
このページに記載されていること
最も多いファイバー障害原因を除去
コネクター端面の汚れは光ファイバー配線障害の一番の原因です。汚れは、挿入損失や後方散乱を引き起こし、それが光伝送を妨げ、トランシーバー間の信号伝送に甚大な障害を生じさせます。光ファイバー損失試験および OTDR 試験によってこの問題を明らかにすることはできますが、接続部が汚れていると、概して、ファイバー試験に要する時間が増し、不正確な結果しか得られません。
汚れは光ファイバー配線の認証試験前、試験中、または試験後に問題となることがあります。コネクター嵌合時には片方の端面から別の端面に汚れが転写される場合があるため、接続部の両端を常にきれいにして試験する必要があります。
さらに、汚れたコネクターを接続すると、微細な破片が物理的な接触により端面の間でつぶされ、これが端面の永久的な破損につながります。例え、工場で成端されたパッチコードやピグテールだとしても、保護キャップでは端面をクリーンな状態に保つことができないため、端面の検査が必要です。このような障害を避けるためには、バルクヘッドまたは装置のポートに挿入する前に、端面を検査し、汚れを除去することから始めなければなりません。
概要
FI-7000 FiberInspector Pro を使用すると、ポート内部やパッチ・コードのファイバー端面をすばやく検査して認証できます。2 秒で処理される自動合否判定により、主観的な判断が無くなり、誰でも光ファイバー検査の専門家と同じ技量をもつことができます。
- 光ファイバー端面の自動合否判定受入テスト
- 汚れ、へこみ、小片、および傷による問題箇所をグラフィカルに表示
- ピンチとズーム用の大きなタッチスクリーン
- 業界標準規格 - IEC 61300-3-35 に基づいた認証
- 光ファイバーの正常または不良の判定に関する混乱の解消
- コネクター端面の状態確認から主観的判断を排除
- 端面のイメージおよび判定結果を保存
- 2 秒の等級付けによって光ファイバー検査時間を短縮
- ProjeX™ 管理システムは、セットアップからシステム承認までの作業要件と進行状況を管理して、すべての試験が正常に完了したことを確認
- Taptive™ ユーザー・インターフェースによりセットアップを簡素化し、エラーを排除
- LinkWare™ 管理ソフトウェアで、試験結果を解析し、専門的な試験レポートを作成
- 内蔵の Wi-Fi 機能を使って、LinkWare Live に結果を簡単にアップロード
光ファイバー検査による認証
光ファイバー端面を業界標準規格(IEC 61300-3-35)に従って認証します。または、端面を手動で等級付けすることも可能です。
端面の画像の保存
光ファイバーの両方の端面の画像を Versiv に直接保存します。端面の画像を CertiFiber Pro OLTS および OptiFiber Pro OTDR のテスト結果と組み合わせて、光ファイバー・ケーブリングの健全性の履歴をすべて表示します。
Versiv プラットフォーム上で構築
FI-7000 は Versiv 光ケーブル認証プラットフォーム上で構築されています。これにより、光損失 (OLTS) と OTDR、さらにはツイスト・ペア・ケーブルやネットワーク解析機能を FI-7000 に追加できます。DTX CableAnalyzer、CertiFiber Pro OLTS、OptiFiber Pro OTDR、および OneTouch AT Network Assistant には、製品アドオン・キットが用意されています。
Versiv の ProjX システム
ProjX システムは、セットアップからシステム承認までのジョブを管理し、すべてのテストが正しく完了したことを確認します。ジョブのテストの詳細情報を一度入力すれば、ProjX はそれをチーム全体が理解できる名前の付いたプロジェクト・ファイルに保存します。詳細情報を再入力しないで、モジュールまたはジョブを変更できます。USB メモリーや電子メールを経由してプロジェクト・ファイルを共有することによって、同じジョブに対して複数のテスターをサポートします。
Taptive ユーザー・インターフェース
まるでスマートフォンを使うような手軽さで、複数のメディア・タイプと多様な試験要件を網羅した試験ができます。処理するジョブを選択すると、実行しなければならないテストが大きな画面に表示されます。Taptive を使用すると、ケーブリング・インフラ全体をより迅速に、より簡単に処理できます。
LinkWare 管理システム
幅広く用いられている LinkWare 管理ソフトウェア・アプリケーションを活用することで、FI-7000 FiberInspector Pro のユーザーは容易に ProjX 管理システム・データにアクセスし、レポートを生成、そして、テスターのソフトウェアをアップグレードできます。また、プロジェクト・マネージャーは、ワークフローを管理してテスト結果を統合することができます。ユーザーは、会社のロゴをレポートに加えて最後の仕上げを行い、システム承認のために顧客に完成品をそのまま提供できます。使用しているフルーク・ネットワークスのメタル線テスターまたはファイバー・テスターに関係なく、ビジネス・ツールをシンプルに保つ LinkWare PC は、充実したレポート機能を持つソフトウェア・パッケージです。
ファイバー端面の合否等級付け
FI-7000 のファイバー端面の合否等級付けは、すべての Versiv 所有者に利用可能です。この等級付けは、Versiv ファームウェア v3.0 以降に含まれています。この無料のファイバー端面の等級付けをご利用いただくには、最新の Versiv ファームウェアをダウンロードし、FiberInspector に試験のための新しいプロジェクトを作成します。
技術仕様
検査プローブ仕様 | |
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分解能 | 2M ピクセル |
光源 | 青色 LED |
電源 | Versiv メインフレーム |
視界 (FOV) | 水平:425 µm、垂直:320 μm |
検出可能な最小粒子サイズ | 0.5 μm |
寸法 | 約 1175 mm × 35 mm (アダプター・チップなし) |
重量 | 200 g |
温度範囲 | 動作:0° C~50° C(32° F~122° F)、保管:-20° C~+70° C (-4° F~+158° F) |
認証 | CE |
一般仕様 | |
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重量 | メインフレーム(モジュールおよびバッテリーを含む):1.28 kg |
寸法 | メインフレーム(モジュールおよびバッテリーを含む):寸法 : 6.67 cm × 13.33 cm × 27.94 cm |
バッテリー | リチウムイオン・バッテリー・パック、7.2 V |
バッテリー使用時間 | 11 時間 (検査プローブ付き) |
Wi-Fi 機能内蔵 | IEEE 802.11 a/b/g/n、デュアル・バンド(2.4 GHz および 5 GHz)対応 |
充電時間 | |
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テスターの電源オフ時 | 10% から 90% までの充電に 4 時間 |
テスターの電源オン時 |
テスターの電源オン時: 6 時間 (充電量が 10 % から 90 % になるまでの時間) |
環境仕様 | |
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動作温度* | -18° C ~ 45° C |
保管温度 | -30° C ~ 60° C |
動作高度 | 4,000 m (13123 ft)、AC アダプターを含む場合は 3200 m (10,500 ft) |
保管高度 | 12,000 m |
EMC | EN 61326-1 |
*バッテリーの容量を維持するため、バッテリーを 1 週間以上 -20ºC(-4° F より低温)または 50ºC(122° F) より高温の場所に置かないでください。
オーダー情報
FI-7000 Wi-Fi対応 | |
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モデル | 詳細 |
FI2-7000 | FiberInspector Pro V2、Wi-Fi 機能付き |
FI2-7000-MPO | FiberInspector Pro V2、MPO チップ、クリーナーおよび Wi-Fi 機能付き |
FI-7000 Pro Wi-Fi非対応(日本未発売) | |
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モデル | 詳細 |
FI2-7000-NW | FiberInspector Pro V2 |
FI2-7000-MPO-NW | FiberInspector Pro V2、MPO チップおよびクリーナー付き |
モデル | 詳細 |
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FI-1000 | Versiv 製品用の USB ビデオ・プローブ |
FI-1000-KIT | Versiv 製品用の USB ビデオ・プローブとチップ・セット (LC、FC/SC バルクヘッド、1.25 および 2.5mm ユニバーサル・チップ付き) |
FI1000-TIP-KIT | LC、FC/SC バルクヘッド、1.25 および 2.5 mm ユニバーサル・チップ付き |
FI1000-ST-TIP | ST バルクヘッド・ビデオ・プローブ・チップ |
FI1000-MU-TIP | MU バルクヘッド・ビデオ・プローブ・チップ |
FI1000-E2KAPC-TIP | E2000/APC バルクヘッド・ビデオ・プローブ・チップ |
FI1000-SCAPC-TIP | SC/APC バルクヘッド・ビデオ・プローブ・チップ |
FI1000-E2K-TIP | E2000 バルクヘッド・ビデオ・プローブ・チップ |
FI1000-LCAPC-TIP | LC/APC バルクヘッド・ビデオ・プローブ・チップ |
FI1000-2.5-UTIP | 2.5 mm ユニバーサル・ビデオ・プローブ・チップ、パッチ・コード用 |
FI1000-1.25-UTIP | 1.25 mm ユニバーサル・ビデオ・プローブ・チップ、パッチ・コード用 |
FI1000-2.5APC-UTIP | 2.5 mm APC ユニバーサル・ビデオ・プローブ・チップ、パッチ・コード用 |
FI1000-MPO-UTIP | パッチ・コードおよびバルクヘッド用の MPO プローブ・チップ (トランスレータ・ノブ付き) |
FI1000-MPO-XY-UTIP | MPO プローブ・チップ、マルチロー・パッチ・コードおよびバルクヘッド用 (トランスレーター・ノブ付き) |
FI1000-MPOAPC-UTIP | MPO/MTP APC プローブ・チップ、パッチ・コードおよびバルクヘッド用 (トランスレーター・ノブ付き) |
FI1000-1.25APC-TIP | 1.25 mm APC ユニバーサル・ビデオ・プローブ・チップ、パッチ・コード用 |
FI1000-MPOAPC-RT | MPO/MTP APC 交換チップ (トランスレーター・ノブなし) |
FI1000-MPO-RT | MPO/MTP 交換チップ (トランスレーター・ノブなし) |
NFC-KIT-CASE-E | 光ファイバー・クリーニング拡張キット に含まれるもの - IBC OneClick 1.25mm クリーナー、IBC OneClick 2.5mm クリーナー、OneClick MPO クリーナー、溶剤ペン、クリーニング・キューブ、およびソフトケース。 |
VERSIV-SM-CASE | Versiv 小型キャリング・ケース |
FI-7000 ゴールド・サポート・モデル | |
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モデル | 詳細 |
GLD-FI-7000 | 1 年間ゴールド・サポート、FI2-7000 または FI-7000 |
GLD3-FI-7000 | 3 年間ゴールド・サポート、FI2-7000 または FI-7000 |
GLD-FI-7000-MPO | 1 年間ゴールド・サポート、FI2-7000-MPO または FI-7000-MPO |
GLD3-FI-7000-MPO | 3 年間ゴールド・サポート、FI2-7000-MPO または FI-7000-MPO |