ペア線内の DC 抵抗アンバランス - DSX CableAnalyzer

抵抗アンバランスは、配線システムの 2 本の導体の抵抗差を測定した値です。これはフィールド・テスターで通常見つかる抵抗測定値(直流ループ抵抗とも呼ばれ、略称は抵抗値)とは異なります。
 
            抵抗不平衡の測定

上の例では、各導体で直流抵抗が計測されています。差異(抵抗アンバランス)は 0.02 Ω (1.87 Ω - 1.85 Ω) でした。

直流ループ抵抗は 2 本の導体の合計値、3.7 Ω (1.87 Ω + 1.85 Ω) を DSX ケーブルアナライザーで小数第 1 位に四捨五入した値です。

これは、IEEE 802.3af、IEEE 802.3at、または IEEE 802.3bt に準拠してネットワークに Power over Ethernet (PoE) を実装する場合に注意すべき点です。このような実装例には、IP 電話、無線アクセス・ポイント、ビル・オートメーションや、ネットワーク (IP) カメラなどの防犯装置があります。

抵抗アンバランスの結果、配線チャンネルに電流不均衡が生じて、給電機器 (PSE) の変圧器に飽和を引き起こすことがあります。つまり、必要な PoE を提供できない可能性があります。

ANSI/TIA-1152 や IEC 61935-1 などのフィールド試験規格は、フィールド測定値としてこれを要求していません。しかし、ANSI/TIA-568-C.2、ISO/IEC 11801:2010、および IEEE には、抵抗アンバランスのテスト・リミットが含まれています。では、なぜフィールド試験の要件になっていないのでしょうか?これまではこれを行えるフィールド・テスターがなかったため、実験室でのみ測定が行われていました。DSX ケーブルアナライザーを使用すると、現場での測定が可能になります。

抵抗アンバランスを測定する場合は、DSX ケーブルアナライザーで (+ すべて) のサフィックスが付いたテスト・リミットを選択します。

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