フルーク・ネットワークス、最先端のケーブル測定技術とスイッチ診断機能を組み合わせた「ケーブル＋ネットワーク・テスター」新製品 2 機種を提供開始！

2021 年 4 月 12 日 / Japan

フルーク・ネットワークス、最先端のケーブル測定技術とスイッチ診断機能を組み合わせた「ケーブル＋ネットワーク・テスター」新製品 2 機種を提供開始！

1) ケーブル配線やネットワーク機器の設置やトラブルシューティングを簡素化できる業界初の「LinkIQ^TM ケーブル＋ネットワーク・テスター」

2) 産業用イーサネットの障害の主な原因を特定できる「LinkIQ-IE 産業用イーサネット・ケーブル＋ネットワーク・テスター」

企業ネットワークの構内 LAN からデータセンターまでメタル配線から光ファイバー配線ネットワーク・インフラの性能試験用ケーブル・テスターを幅広く提供する米フルーク・ネットワークスの日本法人である、株式会社テクトロニクス＆フルーク フルーク社 (東京都港区、代表取締役：徐　贇 (シュ・ユン) 、資本金：1 億円、以下フルーク・ネットワークス) は、ケーブル・パフォーマンス・テクノロジーとスイッチ診断機能を組み合わせた業界初の「LinkIQ^TM ケーブル＋ネットワーク・テスター (以下、LinkIQ)」と、産業用イーサネットの障害の主な原因を特定できる「LinkIQ-IE 産業用イーサネット・ケーブル＋ネットワーク・テスター (以下、LinkIQ-IE) 」の新製品2機種を 4 月 19 日より提供開始いたします。

ケーブル＋ネットワーク・テスター「LinkIQ」の価格は 278,000 円～ (税別) 、305,800 円～ (税込) 。
産業用イーサネット・ケーブル＋ネットワーク・テスター「LinｋIQ-IE」は「LinkIQ に「マルチ・コネクター・アダプター」がセットで、価格は 328,000 円～ (税別) 、360,800 円～ (税込) となります。

フルーク・ネットワークスでは、初年度におけるケーブル＋ネットワーク・テスター「LinkIQ™」と、産業用イーサネット・ケーブル＋ネットワーク・テスター「LinｋIQ-IE」の売上目標として計 1.000 台をめざしております。販売目標額は、合計で 250,000,000 円 (税別)、275,000,000 円 (税込) です。

■ ケーブル配線やネットワーク機器の設置やトラブルシューティングを簡素化できる「LinkIQ™ ケーブル＋ネットワーク・テスター」

「LinkIQ」は、ケーブルの他端の状態や接続機器に基づいて、1 回のボタン操作で自動的に適切な測定結果を提供するシングルテスト・アプローチを基本にしています。
他端がオープン (開放) のケーブルの場合、ケーブルの長さとワイヤの組み合わせを表示し、ケーブルが付属のリモート ID で終端されている場合、テスト結果は、ケーブルがサポートできる最大データレート (最大 10 Gb/s) を示します。
また、フルーク・ネットワークスの LinkWare^TM PC ケーブル・テスト管理ソフトウェアを使用して簡潔な合否テスト・レポートを提供し、PoE^※1 対応スイッチを含むスイッチの性能を検証することが可能です。ケーブルがスイッチ・ポートに接続されている場合は、「LinkIQ」はスイッチの名前に加えて、ポート名、速度、デュプレックスを表示します。 PoE がアドバタイズ^※2 されている場合は、クラスと電力 (最大 90 W またはクラス 8) が表示され、その後スイッチに負荷をかけて実際に電力が供給できることを確認します。

※1) PoE (Power over Ethernet) ：イーサネット (Ethernet) のメタル通信ケーブルを利用して、接続している機器に電力を供給する仕様のこと。
※2) アドバタイズ (advertise) ： アドバタイズメント (広告・宣伝) から、ICT 分野において、ネットワーク上で制御情報などを広く告知する機能を意味する。

■ 産業用イーサネットの障害の主な原因を特定できる「LinkIQ-IE 産業用イーサネット・ケーブル＋ネットワーク・テスター」

「LinkIQ-IE」は、産業用イーサネットの障害の主な原因であるネットワーク・ケーブルのトラブルシューティング用に設計された「産業用イーサネット・ケーブル＋ネットワーク・テスター」です。付属の MS-IE リモート・アダプターにより EtherNet/IP、PROFINET、EtherCAT、CC-Link その他 産業用イーサネット・プロトコルで使用される RJ45、M12X、M12D、M8D コネクターで成端されたケーブル上の誤配線やスプリット・ペア (対分割) を特定し、10BASE-T ～ 10GBASE-T (10 Mb/s ～ 10 Gb/s) のケーブル 帯域幅を検証します。現在、産業用イーサネットがファクトリー・オートメーションの有力な技術になるにつれて、そのメンテナンスとサポートは非常に重要になってきており、ネットワークをトラブルシューティングするための使いやすいツールのニーズが急速に高まってきました^※3。「LinkIQ-IE」において、フルーク・ネットワークスの最先端ケーブル測定技術と産業用イーサネット・スイッチの基本テスト機能を組み合わせて用いることで、ネットワーク障害の発見を迅速化することを実現しました。「LinkIQ-IE」のケーブル試験のテストとトラブルシューティングの能力は、産業用オートメーションをサポートするために不可欠なものとなっています。

※3) 産業用通信ソリューションのプロバイダー HMS Networks 年次調査では、新しく設置されたファクトリー・オートメーション・ノードの 70 % が産業用イーサネットを採用していることが明らかとなっている。

■「LinkIQ ケーブル＋ネットワーク・テスター」の主な特長：

• 最大ケーブル接続速度を認識 (最大 10 Gb/s)
• スイッチ・ネゴシエーションと PoE 負荷試験を使用した PoE デバイスの設置とトラブルシューティング
• 接続されたスイッチ情報 (スイッチ名、ポート番号、VLAN) の識別
• LinkWare PC ケーブル・テスト管理ソフトウェアを使用した作業の文書化

■ 詳細の機能について

「LinkIQ ケーブル+ネットワーク・テスター」は、最大 10 Gb/s の LAN ケーブルの性能検証とネットワークの接続問題を解決することのできるケーブル＋ネットワーク・テスターです。「LinkIQ」は、周波数ベースの測定により、最大帯域幅 (10BASE-T ～ 10GBASE-T) を計算してケーブル性能を検証することができます。これにより、既設の配線ケーブルが通信速度要件を満たすかどうかを確認することができます。また、ワイヤ・マップとともに不良個所までの距離も提供します。「LinkIQ™」は、スイッチの診断機能としてアドバタイズされたポート・スピード、スイッチ名、ポート番号、VLAN 情報を取得することができます。さらに、PoE 試験と最大でクラス 8 (90 W) の実負荷試験を実行します。
その他の機能として、アナログとデジタル・トーニング、ポート・ブリンク、802.1x 認証、リモート ID 機能の他、「LinkWare PC ケーブル・テスト管理ソフトウェア」によるテスト結果管理機能が搭載されています。

● 信頼できるケーブル・テスト

「LinkIQ」は 305 m までのケーブルの長さを測定することができ、オープン (開放)、ショート (短絡)、および未終端箇所までの距離情報を提供します。リモート ID を使用すると、ケーブル・ペアの完全なワイヤー・マップ試験が可能になり、誤配線と対分割 (スプリット・ペア) の識別の他、配線の遠端の特定にも役立ちます。「LinkIQ™」は、これらのテストを周波数ベースの測定によって実施します。特定のテスト対象機器がリンク上で通信できることを証明するだけの伝送テスターとは対照的に、IEEE規格に基づいた測定を行うことで、試験対象リンクが 10BASE-T から 10GBASE-T (10 Mb/s～10 Gb/s) のケーブル帯域幅の性能要件を満たしているかどうかの合格／不合格の判定が自動的にできます。
「LinkIQ」の主要なケーブル・テスト機能は、10BASE-T から 10GBASE-T (10 Mb/s ～ 最大10 Gb/s) までのケーブル帯域幅を検証するケーブル・パフォーマンス・テストです。「LinkIQ™」は、これらのテストを周波数ベースの測定によって実施します。特定のテスト対象機器がリンク上で通信できることを証明するだけの伝送テスターとは対照的に、IEEE 規格に基づいた測定を行うことで、試験対象リンクが性能要件を満たしていることを確認できます。

● 堅牢なケーブル・テスト機能とともに

さらに、「LinkIQ™」は、他にツールを必要とすることもなく、最寄りのスイッチの診断を行い、アドバタイズされたデータ・レート (最大 10GBASE-T)、半二重/全二重識別、スイッチ名、ポート番号、および VLAN 情報などのスイッチに関する詳細情報を識別し、重要なネットワークの問題を特定します。

● 詳細な PoE テスト

パワー・オーバー・イーサネットは、セキュリティ・カメラやアクセス・ポイントなどの機器設置を簡素化しますが、800 人以上のインストーラ、インテグレーター、エンドユーザーを対象としたイーサネット・アライアンスによる調査によると、回答者 5 人のうち 4 人が PoE システムの統合に苦労していることがわかりました。 この一部は、IEEE が 3 つの PoE 規格を提供しており、「PoE」という用語が登録されておらず、標準に準拠していないさまざまな実装が存在するという事実にたどり着くことができます。
PoE のインストールとトラブルシューティングを簡単にするために、「LinkIQ」は、デュアル・シグネチャ実装用の多様な電力レベルと電源が供給されているペアを表示します。さらに、「LinkIQ™」はスイッチの接続ポートに実負荷を与え、アドバタイズされた電力がケーブル・インフラに実際に供給されていることを確認します。

● 完璧な文書化能力

「LinkIQ™」は、実行するテストに関して完璧なドキュメント機能を提供します。最大 1,000 件の結果を記述的な名前でテスターに保存し、呼び出すことができます。 テスト名と番号は、それぞれ保存されると自動的に増加 (「Annex B-1」、「Annex B-2」、「Annex B-3」など) するため、ケーブルを順番にテストする 時にいちいち番号を設定する必要が不要となり多くの時間を節約できます。
レポート・データは、フルーク・ネットワークスの LinkWare PC ケーブル・テスト管理ソフトウェアを使用して PC にエクスポートすることで試験結果の文書化ができます。このケーブル・テスト管理ソフトウェアは、20 年以上にわたり、様々なテスターをサポートし、数万人のアクティブ・ユーザーを抱える事実上の業界標準として普及しているレポート・ソリューションで、試験結果の保存や PDF レポートの生成にも使用できます。

● その他の機能

• IntelliTone プローブまたは Pro3000 と互換性のあるデジタル・トーンまたはアナログ・トーンを生成し、壁または電気通信室内のケーブルの配置や所在の特定を支援。
• スイッチのポート・ライトを点滅して、接続されたスイッチ・ポートを識別。
• MicroScanner^TM PoE ビューアー用のリモート ID と互換性を有するリモート識別子を使って情報コンセントの識別が可能。
• スマートホンと同等の操作感覚による ジェスチャー・ベースのディスプレイを搭載。
• 充電式リチウム・イオン電池を使用。
• LinkWare PC 経由の USB-C による容易なテスト機能のアップグレードが可能。
• 標準の USB-C ポートを介した充電が可能。

＜「LinkIQ ケーブル＋ネットワーク・テスター」の価格＞
278,000 円 ～ (税別) 、305,800 円 ～ (税込)
＜「LinkIQ-IE 産業用イーサネット・ケーブル＋ネットワーク・テスター」の価格＞
328,000 円 ～ (税別) 、360,800 円 ～ (税込)

※ 産業用イーサネット・ケーブル＋ネットワーク・テスター「LinｋIQ-IE」は「LinkIQ」に「マルチ・コネクター・アダプター」がセットとなります。