フルーク・ネットワークスの「MicroScanner™ PoE ビューアー」がイーサネット・アライアンスの第 2 世代認定を取得

2020 年 11 月 10 日 / ワシントン州エバレット

~ PoE 機能、接続性、ケーブル配線性能を表示することで、業界初の認定テスターが PoE 設置を簡素化 ~

企業ネットワークの構内 LAN からデータセンターまでメタル配線から光ファイバー配線ネットワーク・インフラの性能試験用ケーブルテスターを幅広く提供する米フルーク・ネットワークスの日本法人である、株式会社 TFF フルーク社 (東京都港区、代表取締役:徐 贇 (シュ・ユン)、資本金 :1 億円、以下フルーク・ネットワークス) は、フルーク・ネットワークス(本社:ワシントン州エバレット)が、2020 年 11 月 11 日「MicroScanner PoE (マイクロスキャナー・ピー・オー・イー) ビューアー」が、イーサネット・アライアンスの第 2 世代 PoE※1 認定プログラムのテストを正常に完了したことで、IEEE 802.3™ Power over Ethernet (PoE) の相互稼働性の認定プログラムにおける最初のフィールド・テスターとなったことを発表しました。
PoE 機器の設置を行う工事業者は「MicroScanner PoE ビューアー」を使用することで、新たな高出力の IEEE-802.3bt™ 標準規格をサポートする機器を含む PoE 機器の設置とトラブルシューティングを迅速化することが可能になります。「MicroScanner PoE ビューアー」はその低価格性から (定価 83,000円)、すべての技術者が必携のツールといえます。

※1)PoE (Power over Ethernet): LAN ケーブル経由で接続した機器に電源が供給できる機能。通信と電源供給がケーブル 1 本で行えるので、無線 LAN アクセス・ポイントや IP 電話を設置することができる。2018 年 9 月に、IEEE 委員会に承認された新しいハイパワー PoE 規格 (IEEE 802.3bt) が批准され、最大 90 W の給電や最大 71 W の受電を可能にし、ネットワーク接続型の LED 照明などのアプリケーションに理想的なものとなっている。

イーサネット・アライアンスの議長であるピーター・ジョーンズ (Peter Jones) 氏は、「イーサネット・アライアンス PoE 認定の厳格なテスト計画は、PoE 機器が IEEE PoE 規格に準拠しているかどうかを厳密に検証します」 と述べ、 さらに「イーサネット・アライアンス PoE 認定製品を購入したお客様は、結果として苦労なく機器同士の統合と容易な操作が期待できます」 と語っています。

また、フルーク・ネットワークスおよびイーサネット・アライアンスのスタッフ・エンジニアであるテオ・ブリハート (Theo Brillhart) 氏は、「イーサネット・アライアンスの第 2 世代 PoE コントリビューティング・グループのメンバーとして、私たちは PoE 機器の主要な設計者およびサプライヤーと協力することができました」 と述べ、さらに「その結果、「MicroScanner PoE ビューアー」が、規格に準拠した給電装置と準拠していない給電装置の両方をテストおよびトラブルシューティングできることを確認できました」 と述べています。

PoE は、コスト、効率、柔軟性において大きな利点をもたらしますが、「PoE」という用語は商標登録されていないため、PoE 機器同士が 必ずしも相互稼働できない、さまざまな標準化および疑似標準化された機器の導入がなされることがあります。イーサネット・アライアンス認定プログラムは、この混乱を解消するように設計されています。電力レベルと要件は、1 〜 8 の数字で指定され、給電または受電で必要な電力量 (すなわち「クラス」) を示します。「MicroScanner PoE ビューアー」はイーサネット・アライアンス認定の電力給電機器に接続されると、給電可能な最大電力クラスを表示するため、受電デバイスのロゴで示されている必要な電力クラスと比較し、相互稼働できるかどうかを確認することができます。

フルーク・ネットワークスの「MicroScanner PoE ビューアー」は、技術者が PoE および非 PoE 機器を設置するための一連の完璧なテスト・ツール機能も併せて備えています。ケーブル・ワイヤーマップ試験、音でケーブルの配線経路を追尾する内蔵トーナー機能、オープンやショートなどの障害箇所までの距離表示により、ケーブルの問題をすばやく特定できます。また稼働中のスイッチ・ポートに接続すると、ポートがサポートできる最大 10 Gbps までの速度を表示します。これは、アクセス・ポイントの速度が遅い現象などのトラブルシューティングに特に役立ち、さらにケーブル識別子を使用することで、ケーブルの接続先を識別することもできます。

■ PoE 配線システムの迅速なトラブルシューティングを実現

「PoE」は、大幅なコスト・ダウン、効率向上、および設置の柔軟性の利点により、カメラ、アクセス・ポイント、ディスプレイ、照明器具などの受電装置とそれらをサポートするスイッチにおいて、その急速な普及は目覚ましいものがあります。しかし、残念なことに、「PoE」という用語はどの規格でも定義されておらず、さまざまな規格化がなされており、厳密な規格化がなされないまま、実装されているものも存在します。さらに、複数の規格、複数の電力レベル、「PoE+」、「PoE++」などの標準化されていないさまざまな名前、およびその他の識別名称が使用されています。その結果、どのデバイスが連携して機能するのかを専門家でさえも知ることは困難となっているのが現状です。

このような状況の中、イーサネット・アライアンスはこの混乱を終わらせるために認証プログラムを開始しました。PoE 電力のレベルと要件は、供給または要求される電力量 (すなわち「クラス」) を示す 0 〜 8 の数字で示されます。技術者にとって必要なことは、給電装置のクラス番号が受電装置のクラス以上であることを単に確認するだけです。「MicroScanner PoE ビューアー」を PoE スイッチに接続すると、その PoE 試験機能により、そのスイッチが示す最大電力クラスが表示され、スイッチと機器間に適合性があるかどうかを現場技術者は簡単に認識できます。

■ ケーブルと接続性を確認するツール群を装備、ケーブルの行き先も迅速に特定

「MicroScanner PoE ビューアー」は、PoE はもちろんのこと、現場作業者が非 PoE 対応機器を設置するための一連の完璧なツール群も 備えています。ケーブルのワイヤマッピング、内蔵のトーナー (IntelliTone™ 対応)、および障害までの距離を表示するインジケータによって、ケーブル配線の問題を迅速に追跡できます。稼働中のスイッチ・ポートに接続すると、「MicroScanner PoE ビューアー」は最大 10 Gbps のポート速度を表示します。これは、現場作業者にとって、通信速度の低下したアクセス・ポイントのトラブルシューティングに特に役立ちます。また、トーナー機能によりケーブルの行き先を素早く特定することも可能です。

■ テスト時間とユーザー・エラーの低減

従来のケーブル検査用テスターは、必要な情報を得るために異なる最大 4 つのテスト・モード と約 10 画面にわたる表示切り替えをユーザーに強いるものでした。これは、作業を遅くするだけでなく、ユーザーのフラストレーションを高め、操作上の間違いをも引き起こしてしまいます。 「MicroScanner PoE ビューアー」は、主要なテスト結果 (ワイヤーマップ、ペアの長さ、障害までの距離、ケーブルの ID、遠端の接続端末など) をすべて 1 つの画面に表示することで、この従来の手法を根本から変えました。

<ケーブルテスター「MicroScanner PoE ビューアー」の価格>
123,000 円 (税別)

「MicroScanner PoE ビューアー」の詳細については、以下 URL をご参照ください。
https://jp.flukenetworks.com/datacom-cabling/copper-testing/MicroScanner-Cable-Verifier

ご購入について:「MicroScanner PoE ビューアー」は、フルーク・ネットワークス特約店からご購入できます。

フルーク・ネットワークスについて:
フルーク・ネットワークスは、認証試験、トラブルシューティングおよび重要な配線インフラの設置および保守を行う専門家のための敷設用ツールにおける世界的なリーディング・カンパニーです。最も先端的なデータセンターの配線敷設を始め、最悪な環境下におけるサービスの復旧に至るまで、これまで培ったゆるぎない信頼性と比類のない性能の組み合わせにより、効率的なネットワーク敷設作業の完了を確実なものとします。

現在、日本を含む世界 50 ヶ国以上で事業を展開しており、フルーク・ネットワークスの高品質、高付加価値ソリューションは既に世界 20,000 以上の企業ネットワーク、システム・インテグレーター等のネットワーク設計、構築の専門企業などで使用されています。

詳細は以下の URL をご参照ください。
https://jp.flukenetworks.com/

※ MicroScanner、IntelliTone 等の製品名は、米フルーク・ネットワークス社の登録商標または商標です。 ※その他記載されている会社名、製品名等は、各社の登録商標または商標です。

■本リリースに関するお問い合わせ先■

株式会社 TFF フルーク社
フルーク・ネットワークス
担当 : 滝澤(たきざわ)・天本(あまもと)
電話番号: 03-6714-3117
FAX: 03-6714-3118
e-mail : infoj@fluke.com
住所 : 東京都港区港南 2-15-2 品川インターシティ B 棟 6 階

フルーク・ネットワークスについて

フルーク・ネットワークスは、優れた認証/トラブルシューティング/インストレーション・ツールを提供する世界大手企業です。当社の製品は、重要なネットワーク・ケーブル配線インフラを設置・保守する技術者を対象にしています。弊社は、信頼性と比類ない能力において高い評価をいただいております。最先端のデータセンターの設置から悪天候のサービス復旧作業に至るまで、すべての作業を効率的に行います。当社の主力製品には、革新的な LinkWare™ Live が含まれます。これは、これまでに 3,000 万件を超える結果がアップロードされた、世界をリードするクラウド接続ケーブル認証ソリューションです。 詳細については、1-800-283-5853 (米国、カナダ)、1-425-446-5500 (国際) に電話するか、 www.flukenetworks.com にアクセスしてください。

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