等レベル横方向変換損失 (ELTCTL) – DSX CableAnalyzer

ELTCTL は、ANSI/TIA-568-C.2、ANSI/TIA-1005、および 11801ISO/IEC 2.2 第 2011-06 版に含まれている平衡度測定の 2 つのうちの 1 つです。もう 1 つは TCL です。
 
測定は、ツイスト・ペアに差動モード信号 (DM) を注入してから、同じツイスト・ペアの遠端で同相モード信号 (CM) を計測して行われます。厳密に言えば、それは TCTL です。リンク遠端の CM 信号の量は導体の長さによって異なるため、規格はリンクの挿入損失を考慮して等化を適用します。したがって、実際に報告されるのは ELTCTL で、TCTL よりも有益な測定になります。

遠端で測定される CM 信号が小さければ小さいほど、ELTCTL の測定値 (平衡度) が高くなります。
 
            DSX ケーブルアナライザーの ELTCTL 測定

挿入損失の測定値と似ていれば良好と言えます。ただし、挿入損失の測定は、DM 信号をペア線に注入し、遠端で DM 信号を計測して行います。ここでは遠端で CM 信号を測定 (TCTL) してから、そのペア線の挿入損失に基づいて等化を適用して ELTCTL を計算します。

Field test requirements for ANSI/TIA-568.2-D are deferred to ANSI/TIA-1152. ELTCTL is especially important for UTP cables in industrial premises as described by TIA-1005A and ISO 11801:3 for E1, E2 and E3 zones.   E3 zones are generally near EMI emitting devices (VFDs, for example) and related wiring, and E1 is a data or control room environment.  E2 is factory environment between zones E3 and E1. Field testers are normally capable of DM measurements only - the DSX CableAnalyzer is capable of both DM and CM measurements, hence its ability to measure ELTCTL and TCL.

標準規格のカテゴリー 5e、6、6A や、クラス D、E、EA のテストに ELTCTL と TCL を追加する場合は、DSX で ISO フォルダーか TIA フォルダーを選択し、(+ すべて) のサフィックスを探します。
 
      

                 

これによってオート・テストの時間が長くなります。

サフィックス (+ すべて) は、標準 ANSI/TIA または ISO/IEC の試験に、ELTCTL、TCL導体間の抵抗アンバランス対線間の抵抗アンバランスCMRLCDNEXT の測定が加わることを示しています。
 
DSX-8000 および DSX-5000 ケーブルアナライザーの下の例では、カテゴリー 6A チャンネルがテストされました。マージンは 45.1 dB であり、ノイズの多い環境でもこのリンクが良好に動作することを確認できます。TCL の測定値の確認も必ず行ってください。
 
        DSX ケーブルアナライザーの平衡度測定画面


平衡度が重要な理由
イーサネットは平衡度の保たれた信号を送信します。ケーブルに注入されるノイズを除去して、リンクの平衡度を高めることが目的です。これはリンクが発する信号の量も示します。

            平衡度(バランス)が良いリンク
 
 
リンクの平衡度が低ければ、ケーブルに注入するノイズが信号の一部になります。リンクのアンバランスによって、ペア線に印可される電圧が等しくなくなります。    
 
        平衡度(バランス)が悪いリンク


これが潜在的なネットワークのエラーの原因となり、結果的に信号の再送信やネットワーク速度低下の原因となります。これは、遅延が重大な性能要素である産業用イーサネット・アプリケーションで特に問題になります。特にノイズが多く、トランザクション時間が mS で測定されるデータセンターでも、信号の再送信がトランザクションの遅延をもたらす場合があります。