異なるプラグで同じ試験を実施

2019 年 9 月 17 日/一般

コネクタ・メーカの中には、圧着型とモジュラー圧接型の両方のフィールド端末プラグを提供しているところがいくつかあります。これらのプラグはカテゴリー定義されたツイスト・ペアー・ケーブルに成端され、パッチコードを作成したり、モジュラー・プラグ終端リンク(MPTL)(一端で水平ケーブルが現場成端された RJ-45 プラグにつながり、デバイスに直接挿入されている)に使用することができます。これにより、エンドデバイス側ではアウトレットやパッチコードを使用しないで済みます。

フィールド終端プラグの選択には、全体的なプラグの種類から、プラグのサイズ、終端の簡易性、サポートされているケーブルの種類、ベンダーの好み、特長(再終端機能、動作温度、RL 定格など)に至るまで、多くの考慮事項があります。それでは、このさまざまな特長がどのようにあなたの選択に影響するかを見ていきましょう。

圧着スタイル vs. モジュラー端子

まず、低コストの着圧スタイル・プラグとモジュラー圧接終端法を使ったものとの間で選択をすることが多いでしょう。このモジュラー圧接端子は、多くの他のベンダーのレースキャップ端子を使い、プリント回路基板(PCB)に統合されている、多くのベンダーが提供するモジュラー・ジャックに類似したものです。

圧着型プラグは、低パワー、低速のアプリケーション(たとえば IP クロック)の場合は問題がありませんが、ハイパワー、高速のアプリケーション(たとえば、Wi-Fi アクセスポイントなど)に必要な一貫して信頼性のあるパフォーマンスを提供するものとしては認識されていません。多くの場合、圧着型プラグは配線方式に対して色わけがなく、これは、不適切なペアの配線の原因となったり、ワイヤ・マップ試験に通らない可能性があります。また、この終端の圧着法は、毎日取り扱っていない人にとっては少し扱いに注意を要するものでもあります。十分な圧力をかけないと、芯線が接触点から抜けてしまう可能性があります。ほとんどの低コストの圧着型プラグは、毎日の使用に対応する張力の緩和ができるようにはなっていません。

MPTL 構成は現在 TIA によって認識されるようになり、アウトレットおよび機器のコードを展開するために実用的でない、または安全でないとみなされるデバイスを接続するオプションとして、ANSI-TIA568.2-D に含まれるようになりました。これにより、多くの先進メーカーたち(いくつかの名前を挙げると、Belden、CommScope、Hubbell、Leviton、Panduit、Siemonなど)がモジュラー・プラグを販売し始めています。これらのモジュラー・フィールド端子プラグは、ジャックのように終端でき、プラグ接続部に直接接続するのではなく、IDC に接続する小型の PCB を含みます。ジャックと同様、これらのプラグ内の統合型 PCB は、信号を最適化してより良いパフォーマンスを得ることができます。

このモジュラー型の現場成端プラグは通常、直感的にカラーコーディングされたレーシング・モジュールで、より一貫した信頼性のあるパフォーマンスを提供しながら、配線の間違いを防止します。デジタル・サイネージやワイヤレス・アクセスポイント、セキュリティカメラなどの重要な IP ベースのデバイスに挿入する場合、若干コスト高になりますが、統合型 PCB を備えたモジュラー型プラグが最適な選択です。

さまざまな仕様

現場成端プラグを選択する場合は、メーカーの仕様を確認してください。サポートされているケーブルの種類は、確実に考慮されるべき項目です。一部のプラグは UTP のみ、またはシールド付きケーブルのみをサポートしますが、両方とも使用できるものもあります。一部のプラグは、より線ケーブル(パッチコードで使用されるようなものなど)のみをサポートしますが、より線ケーブルと単線ケーブルの両方をサポートするものもあります。より線ケーブルは水平配置で使用することはできませんので、このことは確実に考慮されなければなりません。言い換えると、より線ケーブルのみ終端するプラグの場合は、パッチコードを作ることに限られてしまい、MPTL 構成をサポートできません。

一部のプラグは、カテゴリー 6A ケーブルのみ終端しますが、カテゴリー 5e、カテゴリー 6 およびカテゴリー 6A で使用できるものもあります。これは、ケーブルのタイプが 22~ 26AWG の範囲に及ぶことから、多くの場合サポートされている導線のサイズに左右されます。カテゴリー 6A は Wi-Fi などの高速アプリケーション向けに最適なものですが、カテゴリー 6 カメラとの接続に使用することもできるうえ、さらに多用途なプラグを使用することで、より費用効果が高くなる可能性があります。このことから在庫が少なくなり、大量購入も可能になります。ケーブルの種類に関係なく、システム保証にプラグも含まれていることを確認することもお勧めします。

その他の考慮すべき仕様には、UL リスト、温度定格、PoE サポート、嵌合サイクルなどがあります。プラグがプレナム空間の吊天井の上に存在する場合は、プレナム定格と温度定格も確実に考慮の対象となります。また、温度定格は、熱の蓄積が問題となる、よりハイパワーのタイプ 3 およびタイプ 4 PoEでも考慮の対象となり、ベンダーの仕様にはこのプラグによってサポートされる PoE のレベル、または最大ワット数が含まれていなければなりません。一部のベンダーは、嵌合サイクル数を提供しています。これは、頻繁に抜き差しするプラグに対しては考慮の対象となります。

現場成端プラグのサイズも、大きな要因には思われないかもしれませんが、デバイスのサポートに影響を及ぼす可能性があります。市場に出ている最新のモジュラー・プラグは通常、約 0.5 インチの幅を持っていますが、長さはさまざまで 1.5 ~ およそ 1.8 インチ、高さは 0.5 ~ 0.75 インチです。一番小さいプラグを提供するメーカー名は敢えて言及しませんが、サイズが限られているデバイスに対応しなければならない場合はサイズが重要です。カメラやアクセスポイントに差し込む際に、プラグがフィットしないなんて誰でも経験したくないことです。

ベンダーの好みやコストはもちろん重要ですが、その他にも考慮すべきことがあります。成端プロセスの簡易性、スピード、慣れ親しんでいるかに始まり、総括的な耐性、色のオプション、ダストキャップ、水等の侵入に対する保護に至るまでのすべてが含まれます。もう 1 つの重要なコスト削減につながる特長は、プラグを再終端できる機能です。間違ったケーブルに成端されてしまったプラグを誰も捨ててしまいたくはないでしょう。

テストは一度だけ

選択する現場成端プラグにかかわらず、テストは常に同じです。パッチコードを作成している場合は、パッチコード・テスト(パッチコードを自作している場合は強く推奨されます)を実施します。MTPL を展開している場合は、MPTL テストを実行します。

パッチコード・テストについては、フルーク・ネットワークスの DSX シリーズ、パッチコード・テスト・アダプターをお勧めします。これらのアダプターは、TIA-568-C.2 および IEC 61935-2 基準によるカテゴリー 5e、6、および 6A メタル・パッチコードの認証に使用できます。そして、ケーブルの両端でプラグとテスターのアダプター間の接続ができ、RJ45 プラグのパフォーマンスも検証されます。

MTPL テストには、パッチコード・アダプターも必要です。なお、遠端側に1台のパッチ・コード・アダプターで済みます。もう一方の端には、メインユニット上のパーマネント・リンク・アダプターを使用します。幸いなことに、フルーク・ネットワークスのDSX パーマネント・リンク・アダプタ―(標準添付)とパッチ・コード・アダプター(1台)(オプション)とを組み合わせMPTL 試験ができるようになっており、テスター内にはMPTL試験のテストリミット値も含まれています。

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