新しい高密度光ファイバー・コネクター登場に伴う Tier 1 テストの課題

2019 年 5 月 15 日/一般

データ・センターの高密度化ニーズに対応するために、最近 2 つの新しい光ファイバー・コネクターが発売されました。ただし、これらのコネクターはまだ新しいため、これらに対応したインターフェースを持つテスト機器がまだ存在しません。これは、Tier 1 試験を実施するうえで問題となるため、推奨される従来の 1 ジャンパー基準法から切り替える必要があります。では、これらのコネクター・タイプとそのテスト方法について詳しく見ていきましょう。

CS コネクターと SN コネクター

今年初めに発売された CS 二重光ファイバー・コネクターは、次世代の 200 および 400 ギガビット・アプリケーション向けに設計されており、占有面積を低減しながら、挿入損失とリターン・ロスを従来の LC コネクターよりも低く抑えることが可能です。1.25mm フェルールを使用した CS コネクターは LC よりも40% 小さく、ファイバー間ピッチは、LC の 6.25mm(ハウジング 13mm)に対して、わずか 3.8mm(ハウジング 7.85mm)です。様々な長さのプッシュプルタブを装備しているため、配線の密集した長高密度環境でも容易に作業を行えます。また、縦配線でスペースを必要とする LC コネクターのラッチとは異なり、CS コネクターを使うと隙間なく縦配線できるため、高密度化を実現できます。

これらの新しい高速アプリケーションでは、データ・センターのスイッチが収納されるラックの一番上または中段が使用されます。ここから、ブレークアウト・ケーブルを使って、スイッチのシングル・ポートを複数のサーバーに接続できます。100 ギガ・アプリケーション(4 芯で送信、4 芯で受信、伝送速度 25 Gb/s )や 200 ギガ・アプリケーション(4 芯で送信、4 芯で受信、伝送速度 50 Gb/s)では、CS コネクターは通常ブレークアウト構成で使用され、8 芯 MPO で 4 つの CS コネクターにファン・アウトされます。また、400 ギガ・アプリケーション(8 芯で送信、8 芯で受信、伝送速度 50 Gb/s)では、16 芯 MPO で 8 つの CS コネクターにファン・アウトして使用されます。CS - CS の二重化構成の場合、CWDM (Coarse Wavelength Division Multiplexing) を使用して、200 ギガおよび 400 ギガ(4 つの異なる波長を使用して 25 Gb/s または 50 Gb/s で信号を送信)をサポートします。

CS よりもさらに小さなコネクターが必要な場合は、縦方向のピッチがわずか 3.1mm(ハウジング 3.85mm)の SN 二重光ファイバー・コネクターが最近発売されています。これにより、1 つのトランシーバーに 4 つのコネクターを装着して、ファンアウト・ケーブルやカセットを使わずに、ブレークアウト・アプリケーションをサポートできます。

LC インターフェースを備えたテスターでの対処法は?

これらのコネクターはまだ非常に新しく、CS や SN インターフェース・ポートを備えた光源/パワー・メーター (LSPM) または光損失測定試験セット (OLTS) はほとんどないため、テストの実施が困難です。

フルーク・ネットワークスの SimpliFiber® Pro などの LSPM は、シングル・ポートを使って個々のファイバーをテストするため、テスト対象のパーマネント・リンクの両側に CS - LC または SN - LC 変換ブレークアウト・コードを装着する必要があります。この場合、各ファイバーをテストして減衰量を測定しなければならず、両端の光源とパワー・メーターを 1 本のファイバーから次のファイバーに移動させる必要があります。この際、LSPM から入射側試験コードを外す必要があるため、次のファイバーに接続する前に新たに基準値を測定しなければなりません。

フルーク・ネットワークスの CertiFiberPro® など、双方向テストを行える OLTS を使用すると(二重通信システムに推奨され、テスト時間を大幅に短縮します)、ブレークアウト・コードの両方の LC コネクターが OLTS に接続されるため、テスターを移動させる必要はありません。OLTS を使用した場合は送信方向のみをテストすればよいため、テストと基準値の測定は 1 度で完了します。

変則的な 3 ジャンパー法

基準値の設定には通常 1 ジャンパー法が推奨されますが、ブレークアウト・コードと LSPM または OLTS を使って、CS または SN コネクターが装着された配線をテストする場合は、3 ジャンパー基準法を用いる必要があります。この方法でまず、入射側試験コード(TC1 と TC2)を使って基準値を設定し、端面の接続状態を確認します。次に、パワー・メーター(光源ではありません)からコードを外して、出射側試験コード(TC3 と TC4)を追加します。LC アダプターを使って入射側試験コードを出射側試験コードに装着(TC1 と TC4、TC2 と TC3)して測定を行い、各ペアの損失が 0.25 dB よりも低いことを確認します。確認したら、基準値を 0 dB に設定します。

基準値を設定したら、次は、適切な 2m の代替デュプレックス・コードを装着します。接続する前にこの代替コードを検査、清掃して、損失が低いことを確認する必要があります。損失が大きいコードを使うと、テスト対象のケーブルがマイナス損失(ゲイン)を示すことがあります。代替コードを接続して、もう一度基準値を設定します。最後に、代替コードを外して CS - LC または SN - LC 変換ブレークアウト・コードを接続し、CS または SN コネクターをテスト対象の配線に装着して、測定を行います。測定結果は、ファイバーでの損失と 2 つの CS または SN コネクターでの損失の合計から、基準コードと LC コネクターでの損失を引いた値になります。

製品を見る

                

                   

Versiv キット・コンフィギュレータ

                   

Versiv をどのように使用するか